さつき会とは

さつき会が生まれたのは1961年(昭和36年)です。卒業生有志の呼びかけで、設立した任意加入の同窓会で、東京大学・大学院に在学したことのある(在学中も含む)女性ならどなたでも入会できます。出身は全学部のほとんどの学科に渡っていて、会員数は現在約1,200名です。

さつき会の目的

さつき会の目的は、会員相互の親睦のみならず、東京大学で学んだというひとつの共通の経験を基盤にして、世代を超えた様々なライフスタイルや価値観を持つ女性同志が、知識や経験を交換し、共に協力し合い、語り合う場を提供することです。

代表幹事からのご挨拶

さつき会は1961年に設立され、60年以上の歴史を持つ、東大女子によるネットワーク組織です。数ある国立大学の中でも珍しい女性のための同窓会組織で、会員数およそ1200名、東京大学の任意団体の中で最大規模の同窓会です。

さつき会の特徴であり魅力は、フラットな組織だということです。「東大で学んだ/学んでいる女性」という共通項をベースに、年齢や肩書にとらわれることなく様々な活動を通してつながっています。

イベントはオンライン・対面のものを月に何本か行っており、年に一度の総会は対面・オンラインのハイブリッドで開催しています。テーマは就職・転職、婚活、介護といったライフステージで迷ったときにヒントや支えが得られるようなものから、着物・バドミントン・施設見学など興味関心のあるものを一緒に楽しむものまで多岐にわたっています。

イベント参加以外にも、年2回発行される会報を通じて、普段の生活とは違う世界の話題や考え方に触れることを楽しみにしてくださっている方も多くいらっしゃいます。

また、同窓会というと、卒業生のための組織という印象が強いかもしれませんが、さつき会は在学生や未来の東大女子を応援することも大切な活動と位置付け、給付型奨学金の運営や学生会員制度にも取り組んでいます。

さつき会の先輩が築いてくださったネットワークを受け継ぎ、会員の皆さまと、より一層魅力的な会にしていきたいと思います。また、さつき会に興味を持ってくださった皆さま、人生の中に新しい居場所を一つ増やしてみませんか。ご参加お待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

さつき会代表幹事 遠藤美穂子(96年経済学部卒)

さつき会の沿革


さつき会は、有志による東京大学女子卒業生の同窓会として誕生しました。

1961年6月3日に発会式を行い、その時点で500人いた女子卒業生のうち150人が大蔵省第2食堂に集いました。同月、在学女子学生との第1回就職懇談会、以後就職ガイダンスは毎年の恒例行事となりました。さらに同年、同窓会名簿を作成し、以来隔年で発行しています。翌1962年5月、学士会館本館にて第1回総会を開催。以来現在まで毎年開催しています。

1982年にはさつき会員に限らず全卒業生を網羅した「東大女子卒業生名簿」を発行。翌年には、さつき会ヒューマンリソースを設立し、第1回フォーラムさつき(以来年2回開催)など、今日のさつき会のスタイルの基本形が確立しました。

1989年春、「東大卒の女性~ライフ・リポート」(三省堂)を刊行し、学士会館にて出版記念会を行いました。1995年夏には35周年記念シンポジウム・パネルディスカッション「21世紀の女性たち」(学士会館本館)を開催いたしました。
さつきメーリングリストは1996年に開始し、1998年には駒場の女子学生対象の進学振り分けガイダンスもスタート。

これまで3回発行された周年記念エッセイ集「さつき」(1986年・1996年・2001年)は、貴重な資料となっています。

さつき会年表

年表:1961年~2005年(PDF: 98KB)

年表:2006年~2020年(PDF: 264KB)

さつき会の活動

主な活動内容

総会(6月)、新年会(2月)

◆会報の発行(年2回):『さつき』、『たより』

◆会員対象事業

  ・各種イベントの企画・開催(詳細はイベント案内を参照)

  ・会員向けメーリングリスト『さつきカフェ』の運営

  ・30代以下のさつき会員のための『もやもや相談室』の開設

◆女子学生支援事業

  ・『東京大学・さつき会奨学金』

  ・進路相談会(高校生対象)の実施

  ・就職・進路ガイダンス(東大女子学生対象)の開

◆対外活動

  ・東京大学ホームカミングデイへの出展

  ・SNS、『さつき会ブログ』等での情報発信

  ・その他

アンケート調査、インタビュー企画等

会員の声

■92年経卒 A.Cさん

最初にさつき会に出会ったのは、大学4年の就職活動中の時です。OG訪問した方がとてもご親切で、業界に捉われず女性として生き生きと職業を選べるようにと、さつき会の文集を下さったのです。
まだ、自分のキャリアパスが描けていなかった私は、文集を毎晩読んでは、想像をふくらませていました。
しかし、そのときは、なんだか「さつき会」のメンバになるにはもっと実力が必要な気がして、入会するにはいたりませんでした。

次の出会いは、入社後7年ほどして、仕事は波に乗ってきて超忙しくなったものの、自分を見失いそうになってきた時期でした。
ふと、思い出して読み直したさつき会の文集に、「メーリングリスト」があることを発見し、メール読みたさに、入会しました。
期待通り、メーリングリスト上では、家事と仕事の両立や、社会問題さまざまな職業の方の意見交換がさかんで、自分を見つめなおす良いきっかけとなりました。

そうして、しばらく、メールを読むだけの日々が続きましたが縁があって、メーリングリストの管理をするメンバに加えていただきました。このとき、初めて、メール上でしかお話したことのないさつき会メンバの方に直にお会いすることができ、強烈な印象をうけました。
しなやかで、元気で、忙しいなか、さつき会の活動もこなされており私の新たなライフスタイルの目標となる方々に出会えました。

これからも、自分の成長・変化の度にさつき会と新たな出会いがあるのだろうと、わくわく期待しています。個人のニーズに応じた出会いがさつき会には、ごく自然に準備されている、というところがさつき会の最大の魅力ではないでしょうか。

●95年工卒 T.Mさん

社会人6年目で仕事との両立に悩んでいた時にさつき会との出会いがあり、これが私の人生の大きな転機になりました。さつき会には実に多くの、生き生きとしなやかに生きる先輩方がいらっしゃいます。先輩方をロールモデルとすることで、私自身の生き方も変わりました。東大卒の女性が自分らしくいられる場所です。