6/25(日)第63回さつき会総会報告

2023年6月25日(日)13時から16時、第63回さつき会総会が開催されました。今年もオンラインで行われ、参加者は講師も含め44名でした。

総会議事では、鵜瀞惠子代表幹事 (1977経)と伊藤紫織会計担当幹事 (1992文)から第 62 期の幹事会・委員会活動報告と決算報告書、監査報告書 、第 63 期の活動計画案 、予算案 ならびに幹事・会計監事の選任案の提示があり、いずれも承認されました。承認は挙手で行われました。

活動報告では、各委員会の活動報告に加えて、2023年5月20日現在の会員数が1144名と増え2019年の数字に戻ったという嬉しい報告もありました。なお、会費滞納による退会判断時期は5年から3年に短縮されました。

活動計画案には、各種イベントの対面・オンライン開催、奨学金制度の広報・運用、1965年卒までの草創期の会員に対するさつきスペシャルインタビューの継続、会員管理の充実などが含まれています。

なお、会計監事は今年度から再任の住田裕子監事(1977法)と新任の野田弘子監事(1984法)の二人体制となります。

ハラスメント防止委員会で検討を重ねてきた、会員の行動規範を会則に盛り込む会則改正案も承認され、第九条(会員遵守事項)に第二項として、

「会員は、さつき会の活動において、他の会員または第三者に対し、名誉や人格を著しく傷つける等の精神的損害または不利益を与えてはならない。」

が追加されました。総会翌日から施行されます。 ついで、①奨学金制度10周年記念イベント ②さつきスペシャルインタビュー ③Web名簿、ワイドネット ④イベント委員会の活動について、それぞれ大里真理子幹事(1986 文)、金澤亮子幹事(1992文)、遠藤美穂子幹事(1996 経)、金澤亮子幹事 (1992文)から報告がありました。奨学金制度10周年記念イベントとしては、パネルディスカッション、データのまとめ、創設期の関係者からの寄稿が計画されています。

続いて、東京大学大気海洋研究所教授 阿部彩子さん(1985理)の、「気候科学究者ライフ:古気候の謎に挑んで」という講演が行われました。

喫緊の問題である温暖化などの気候変動のメカニズムを、恐竜の時代から現在までの壮大なスケールで解明しようとする気候科学の興味深い講演でした。人間のあり方によってこれからの変動のシナリオが大きく変わっていくと伺って身が引き締まる思いがしました。

参加者からの質問にも丁寧に分かり易くお答えいただき、アンケートには「視野が広がり勉強になった」「元気と勇気をいただいた」などという声が寄せられました。

その後のブレイクアウトセッションは、若い会員からのキャリア相談もあり、同窓の集まりならではの和気藹々としたひとときとなりました。二次会では講師の阿部さんから研究の環境や制度に欧米と日本では大きな差があることが紹介され、さつき会奨学金の広報活動についても活発な意見交換がなされました。

オンライン総会も4回を数え、遠隔地からも参加できるなどのメリットがある反面、対面での総会を希望する声も多く聞かれました。来年どのような形になるかは未定ですが、会員の皆様のニーズに沿ったよりよい形での開催を目指しますので、皆様の積極的なご参加をお願いいたします。

 文責 松岡啓子(70 文)