1/27(土)「日本フランス現地事情生トーク」開催報告

2024年1月27日(土)午後8時〜10時(日本時間)

2024年1月27日(土)に「日本フランス現地事情生トーク」をオンラインで開催しました。毎回大好評の「現地事情生トーク」シリーズも3年目となりました。
今回は、パリ日本文化会館館長の鈴木仁さんと、東京都立大学非常勤講師の湯浅茉衣さん(フランス近代美術史専攻、パリ長期留学を経て昨年帰国)をプレゼンターにお招きしました。
イベントには50名以上の申込みがあり、夏にはパリ五輪開催予定のフランスとお話のテーマへの関心の高さがしのばれました。

●プレゼンターとテーマ:
鈴木 仁さん  「日仏交流の昨日、今日、明日」
‘Hier, aujuourd’hui, et demain des relations
nippo-françaises’
パリ日本文化会館館長
1961 年東京生まれ。1985 年東京大学卒業後、日本放送協会(NHK)に入局。長年にわたってフランスをはじめヨーロッパの政治や経済、社会を取材し、1991 年から 94 年までパリ特派員、2000 年から 04 年までブリュッセル支局長、2011 年から 15 年までヨーロッパ総局長(パリ)を歴任。その後 NHK 新潟、福島放送局長等を務める。2017 年フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。

湯浅 茉衣さん  「パリ研究留学中の暮らし~大学、美術館、文化」
東京大学大学院美術史学研究室博士課程。パリ・ナンテール大学(旧称パリ第10大学)大学院修士課程修了。ドラクロワをはじめとするフランス近代美術史が専門。東京都立大学非常勤講師として「美術史講義」を担当。

鈴木さんのプレゼンテーションは日仏の文化交流の歴史を概観するものでした。両国の情報の流れが時代につれて質量とともに大きく変化してきたこと、現在の日本のマンガ・アニメ人気の高さ、日本文化会館の活動状況、日仏文化の共通点など。『寅さん』シリーズ全50本の映画上映の企画を通じて、「日本人のこういう表現や感情は外国の人にはわかりにくいだろうな」というのは思い込みだったと感じたエピソードなど、情報発信の在り方や大切さへの視点も語られました。
会館では在仏の日本人への発信も重要、日本人がきちんと日本文化を理解する機会を提供したいと考えているという点も印象的でした。筆者の経験でも、海外に暮らしていると、「自分がいかに日本のことを知らないか」を痛感することが多く、家族の教育や自分の楽しみのためにも、日本(語)の書籍やモノがあったらと思ったことが多々あったので、在仏の方々にたいそう喜ばれていると思います。
また、夏のオリンピック開催に向けての話題(宿泊施設の高騰、交通機関の制約や値上げ、テロ対策など)を通じて、3年前に東京でリアル実施だったらどうなったことか、とコロナ下の開催で良かったのかもしれないと思いました。

ご帰国ほやほやの湯浅さんからは、パリでの研究やインターンの経験、生活の様子などを画像を交えて、楽しくお話しいただきました。「図書館」といってもお城のような(言葉足らずですが)古い建築物に壁一面の書架、ルーヴル美術館の「研究調査用の閲覧室」や、画家が実際に使っていたアトリエであるドラクロワ美術館など、歴史を感じる場所やモノばかり。湯浅さんが落ち込んだ時のご褒美カフェメニューcafé gourmand(エスプレッソと小さなデザートのセット)はとってもおいしそうでした。

ブレイクアウトセッションは3室、鈴木さん・湯浅さん・フランス人家族のいる同窓生、それぞれを囲むルームに分かれて、それぞれのお喋りを楽しみました。たとえば、私は在住の山辺知子さんから少子化対策・子育て事情を聞き、日本もこういう事例に学んでほしい!と痛切に感じました。

主催側のWi-Fiの不調により画面や音声の共有が十分に出来ずに残念でしたが、さすがジャーナリストの鈴木さんは臨機応変に話を進められました。
なお、参加者にはプレゼンテーションのYouTubeリンクを終了後にシェアしました。

パリ日本文化会館 紹介
https://youtu.be/rQ3nrNtAM5E?si=F56MapCXBZoo9YIv

2023年秋のイベント 渋沢栄一の玄孫さんと対談
パリ日本文化会館の目指す方向性がわかりやすく紹介されている動画
https://youtu.be/8faOJNLkydc?si=LKP_VHu3J1pDDTr3