6/11(土)第62回さつき会総会報告

2020年6月11日(土)13時から17時、第62回さつき会総会が開催されました。一昨年、昨年に引き続きオンラインで行われ、参加者は55名でした。



総会議事では、鵜瀞惠子代表幹事 (1977経)と伊藤紫織会計担当幹事 (1992文)から第 61 期の幹事会・委員会活動報告と決算報告書、監査報告書 、第 62 期の活動計画案 、予算案 ならびに幹事・会計監事の選任案の提示があり、いずれも承認されました。承認は投票アプリを用いて行われました。

活動報告では、30歳代以下の会員を対象にもやもや相談室が設置されたこと、東大卒でない東大職員などに会員を拡大するかどうかが検討されていることなども話されました。

活動計画案には、さつきインタビューとして、30人程度の東大卒の先輩から東大女子の歩みを聴き取って記録する企画も含まれています。東大創立150周年記念誌に向けてのものです。

その後、①ハラスメント防止のためのさつき幹事会申合せ ②奨学生受給者証授与式 ③イベント委員会の活動について、それぞれ鵜瀞惠子代表幹事(1977経)、笠原敏子幹事(1971理)、金澤亮子幹事 (1992文)から報告がありました。特にハラスメント防止については、ハラスメントの定義などを巡って本質的な質疑応答が交わされました。

続いて、国立歴史民俗博物館企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」の展示プロジェクト代表 横山 百合子さん(79 文)の、「展示を創るー文化のジェンダーギャップを越えてー」という講演が行われました。日本を含め各国の歴史博物館の展示に性差に対する展示者側の意識がどのように反映しているか、日本の遊郭が如何に当時の社会に構造的に組み込まれていたのか、など性差について視野を広げ考えを深められる魅力的な講演でした。

↑ 講演資料 ↓

なお、今年度の講演は資料許諾の関係で動画の公開やプレゼン用資料の配布が出来ません。概要は10月発行の「たより」に掲載予定です。

講演後の質疑応答では参加者から熱心な質問が相次ぎました。若い世代からも性差にまつわる悩みが語られ、性差の問題も時代とともに様相を変えていくことが実感されました。その後の少人数でのブレイクアウトセッションでも講演に触発された熱い話し合いがもたれました。二次会では先輩が後輩を励ます、さつき会ならではの場面も見られました。

オンライン総会も3回を数え、対面できない寂しさはありますが、オンラインならではの広範な参加がありました。終了後のアンケートでも概ね好評でした。来年度も、住所地やライフステージに関わらず平等に参加できるオンライン総会が予定されています。これまでの経験を活かしアンケートの要望も踏まえて、さらに充実した総会を目指しますので、皆様どうぞ奮ってご参加下さい。                     

文責 松岡啓子(70 文)