4/16「東大基金・さつき会共催おひとりさまのための遺贈入門」開催報告

4/16(日)9時30分~11時、スタッフを合わせて34名が参加して、「東大基金・さつき会共催おひとりさまのための遺贈入門」を開催しました。
 冒頭、さつき会代表幹事の鵜瀞恵子さんの挨拶で、さつき会と東大基金が「さつき会奨学金」の運営で日頃から緊密に連携していることや、今回、東大基金とさつき会が初めてセミナーを共催すること、特に女性のおひとりさまや予備軍のニーズに応えるために今回のセミナーを企画したことなどが紹介されました。そして、今回のセミナーをきっかけに、さつき会奨学金基金に遺贈する遺言を作成してほしいとの呼びかけがありました。
 続いて、さつき会会員で法律家でもある角紀代恵さんと伊藤ゆみ子さんが「小金を貯めたおひとりさま予備軍」に扮して、「おひとりさまの遺贈ケーススタディ」を行いました。法定相続人とは誰か、遺留分とは何か、など法律的で真面目な説明で始まったケーススタディも、だんだん調子が出てきてからは、具体的な家族関係に即してどんな遺言を書いているのか(または書こうとしているのか)、遺言を書くときにはどんなところに気をつけなくてはならないか、など具体的かつ分かりやすい面白コントになっていきました。中でも、最近新たに法務省が始めた「自筆証書遺言書保管制度」は、書式のチェックなどをした上で遺言書の画像や原本を保管し、本人が亡くなると指定した相続人や遺言執行者等に連絡してくれる便利な制度として紹介されました。参加者は時にはクスリと笑いながら、遺贈に関する理解を深めていきました。
 東大基金からは、さつき会会員でもある堺飛鳥さんから、東大の財務状況、東大生の経済状況、海外の諸大学に比べて格段に少ない東京大学基金の現状などの説明がありました。また、東大に使途を一任する寄付、プロジェクトを指定する寄付、さつき会奨学金基金への寄付など、寄付にも多様な選択肢があることや、税制上の優遇措置などの説明もありました。相続人がいない人の遺産は国庫に納められ、2021年は総額約650億円にのぼったことも紹介され、一同驚きました。
 最後の質疑応答では、参加者からさらに具体的な質問がたくさん寄せられ、一層理解が深まりました。
 参加者アンケートの満足度も高く、「遺贈のために必要な実務的な事項についても触れていただいたので、どう遺贈したらよいのかといった不安が解消されました」「これを機に自分の将来的な遺贈の計画についても考えたいと思います」などの声が寄せられました。