第12回東京大学ホームカミングデー

東京大学ホームカミングデイ 2013年10月19日(土)

「さつき会講演会」 13:00~14:30

 『家事を楽しむ科学の視点!意外なサイエンスの活かし方』

講師 内田麻理香氏(工学部卒、サイエンスライター)

司会 深森らえる(文学部卒、声優)

<講師プロフィール>

内田麻理香

料理、洗濯、掃除。人間の生命を支える大切な営み「家事」。育メンや主夫といった男性の進出で今「家事」は大きく変わろうとしています。

東京大学工学部卒業後、専業主婦生活を経てネット上に「カソウケン(家庭科学総合研究所)」を設立した内田麻理香さんは面白みのない単純作業ととらえられがちな「家事」を科学の視点を取り入れた新しい世界に生まれ変わらせました。

内田さんにかかれば日常の家事は楽しさあふれるサイエンスワールド。今や人気番組「世界一受けたい授業」やNHK「すイエんサー」などの講師としても引っ張りだこの内田さんと一緒に一番身近な科学「家事」を見つめ直してみませんか?

皆様のご来場お待ちしております。

 

日時 2013年10月19日(土) 13:00~14:30
場所 東京大学本郷キャンパス 赤門総合研究棟2F経済6教室
※参加費無料:どなたでも参加できます。事前申し込みは不要です。
お問い合わせ  さつき会 ☎070(6400)0257(平日10:00-18:00)


以下は当日ご参加頂いた方より頂戴した感想です。

去る10月19日、私は東京大学ホームカミングデイのさつき会講演会に参加させていただきました。今回の講師の方は工学部応用化学科卒、現在はサイエンスコミュニケーター、サイエンスライターでいらっしゃいます内田麻理香先生、テーマは「家事を楽しむ科学の視点!意外なサイエンスの活かし方」ということで、現役の理系女子学生である私にとっては一段と興味深い内容であり講演会当日をずっと楽しみにしておりました。というのも、私が理系を選んだ理由の一つは「現代人の科学離れが加速している今、科学と社会を調和させるにはどうすれば良いのか」という問題について学びたかったからであること、そして大学入学後周りは男性ばかりという環境に圧倒されて、女性の私でも理系の世界でこの先うまくやっていけるのかと最近不安を抱えていたこと、この両方の点において内田先生の講義から何か有益なヒントがきっと得られるだろうとわくわくしていたからです。

いよいよ当日。ホームカミングデイ、つまり卒業生のためのイベントというだけあり周りのほとんどは大人の方で、毎日のように同学年の学生とともに授業を受けている私は少し緊張していましたが、多くの受講者の皆さんが集まった13時に講演会は幕を開けました。先生は時には笑いを誘いながら、アットホームな雰囲気の中で楽しくそしてわかりやすい講義を展開してくださったので、私は瞬く間に緊張を忘れて内田先生の世界へと入り込んでしまいました。7か月前にここ東京で一人暮らしを始めてから今まで慣れないながらも頑張ってきた家事の数々と、高校時代に一生懸命勉強してきた化学の知識を思い出し、両者が頭の中で有機的に結びついていくのが何とも言えず楽しい体験となり、気が付けば時間を忘れて先生の話に没頭している自分がいました。あっという間に講義終了の時間がきてしまいましたが、その後の質疑応答の際にも受講者の皆さんからハイレベルな質問が次から次へと飛び交い、質問者同士の意見交換さえ行われたりと再び場内が白熱する様子を見て、今回の講演テーマはやはり皆さんにとっても随分と興味深いものであったのだなあと実感しました。

今回の講演会で印象に残ったのは、科学が身近に楽しく感じられるというマジック性、そして内田先生の積極性でした。多くの人々にとって親近感が湧くであろう家庭生活を出発点として科学の世界を探究することで、科学を敬遠しがちな人(今回の受講者の方々の中にそのような方は少なかったと思いますが)にも科学の楽しさを味わってもらおうという点は、現代の科学離れ防止に大きな効果を発揮するだろうと納得しましたし、また、先生の数々のテレビ番組出演、本の出版、さらには「カソウケン」というナイスネーミングなホームページの設立・運営と、高い発信力をもって世間に伝えていくそのパワフルさは理系女子の先輩として大いに尊敬すべきことであると思いました。どちらも共に私が抱いていた今回の講演会への期待にぴったり応えるものであり、私は大満足して家路につきました。

科学の新たな切り口を教えて頂けた今回の講演会は、これから本格的に科学と向き合っていくことになるであろう私にとって大変有意義なものとなりました。今回内田先生に教えて頂いた科学を純粋に楽しむ心を胸に、科学への固定概念にとらわれることなく柔軟な発想力をもって前へ進んでいこうと思います。