さつき会奨学金委員会 News 2013年11月

「当世学生経済事情ご紹介」

秋も深まり、紅葉便りと北国からは雪便りの聞こえる頃となりましたが、皆様お
元気にお過ごしでいらっしゃいますか。
11月15日までさつき会奨学金第2期生の募集中です。締め切りが迫りましたが、
お知り合いの方がいらっしゃいましたら、ご連絡をお願いいたします。
11月下旬になりましたら、今年の応募人数をお知らせする予定です。

この夏、東大出版会のPR誌UPのあとがきに当世学生事情として下記の紹介が
ありました。東京国際ブックフェアでの シンポジウムで大学生協理事からの報告の
内容です。 大学生協に属する全国の大学の学生を対象にした昨年のこの調査結果は
今の学生の経済環境の厳しさが想像できるものでした。

1.大学生の書籍にかける費用は減少の一途
’80年には5000円をこえていたのが
’12には 2000円を切った。
2.下宿生の仕送りも減少している
10万円以上の仕送りを受け取っている学生は
’95年には60%をこえていたが、今はその半分の30%。
3.仕送りゼロの学生が、2%から10%に増加
4.食事もままならない。
食費にかける金額平均は 月 22900円。
これは ’70年と同じレベル
(一日平均700円の食事とは 具体的にどのようなものか。
ごはんに塩をふりかける、スナック菓子で代用、
あるいは 食べないというエピソードの紹介あり)

2011年の東大の学生、大学院生を対象にした調査でも 2000年代後半から
学生の収入は減少傾向にあり、仕送りが減ったと答えた学生が6割、
アルバイトの収入が減ったと答えた学生が 3割。 一か月の生活費の平均は
107,710円という答えになっています。 東大の学生課の方に先日うかがった所、
東大でも厳しい食事の状況の例を目にすることがあって、心を痛むことがあるとのこと
でした。

あらためて、さつき会奨学金の意味を再確認しつつ、皆様と心をあわせて、学生が
生活の心配を少しでも少なくして、勉強ができるように応援したいと思います。

おかげさまで、10月末現在での さつき会奨学金へのご寄附は 今年の4月からの総額
は 595万円余り、(昨年発足以来の合計 3613万円余りになりました。
今後もぜひよろしくお願い申し上げます。